2025年本屋大賞を受賞した小説「カフネ」
話題の小説がどんな内容か気になりますよね。
この記事ではカフネの内容が”つまらないのか”感想をお伝えします。
- カフネのあらすじ(ネタバレなし)
- カフネの感想や口コミ
- カフネは試し読みができるのか
- カフネを無料で聴く方法
その他にも、「春彦の死因は何だったのか」や、「カフネの言葉の意味」「映画化はあるのか」などカフネに関する情報を総合的に紹介しているので、読む前の参考にされてください。

ユク
僕自身の忖度ない感想や、その他の人たちの総合的な感想をお届けします。
ネタバレはないので、安心してご覧ください。
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カフネあらすじ(ネタバレなし)

基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
著者 | 阿部 暁子(あべ あきこ) |
発売日 | 2024年5月22日 |
ページ数 | 304ページ |
出版社 | 講談社 |
登場人物
名前 | 性別・年齢 | 基本情報 |
---|---|---|
野宮 薫子(のみや かおるこ) | 女性・41歳 | 主人公。法務局に勤める真面目な性格の女性。弟の死をきっかけに、家事代行サービス会社「カフネ」の活動に関わり始める。人に頼るのが苦手。 |
小野寺 せつな(おのでら せつな) | 女性・29歳 | 薫子の弟・春彦の元恋人で、「カフネ」で働いている。料理が得意で面倒見はいいが、どこかクールな一面も。 |
野宮 春彦(のみや はるひこ) | 男性・29歳 | 薫子の弟。製薬会社に勤務していたが、突然亡くなる。気さくでしっかりした性格で、せつなとは交際していた。 |
滝田 公隆(たきた きみたか) | 男性・41歳 | 薫子の元夫で弁護士。周囲への気配りができる柔らかい人物。春彦とも親しい間柄だった。 |
常磐 斗季子(ときわ ときこ) | 女性・43歳 | 「カフネ」の代表を務める女性。穏やかで人を包み込むような雰囲気を持ち、メンバーからの信頼も厚い。 |
あらすじを短く紹介
41歳の野宮薫子は、法務局で働く堅実な女性。
ある日、最愛の弟・春彦が突然この世を去り、彼の遺言をきっかけに「小野寺せつな」という女性と出会います。
せつなは、春彦の元恋人であり、家事代行サービス「カフネ」のスタッフ。性格も価値観もまるで違う二人。そんな二人がカフネを通じて出会う人々の家事代行をすることで、少しずつ距離を縮めていきます。
冷蔵庫に残された食材、思い出のレシピ、日々の食卓に広がる会話。
日常のささやかなシーンを通して、薫子の心は静かにほぐれていく。
そして、明かされる春彦の秘密。
過去を抱えながらも、確かに前を向いて歩もうとする二人の姿は、読む人の胸をじんわりと温めてくれます。
ページをめくるたびに、静かな優しさが心に沁みわたる――そんな物語です。
あらすじを考察
『カフネ』は、「喪失」と「再生」を静かに描いた物語です。
弟・春彦を亡くした主人公・薫子と、春彦の元恋人・せつな。血のつながりもなく、性格もまったく異なる二人が、共通の大切な人を失ったことで出会い、距離を縮めていきます。
残された食材や手書きのレシピを通して、亡き春彦の存在は二人の中に生き続け、会話が生まれ、心が少しずつ解きほぐされていきます。
「カフネ」というポルトガル語の言葉が象徴する“髪を撫でるような優しさ”は、物語全体を貫く静かな優しさとして表れています。
せつなの冷静さと薫子の不器用さ。
正反対のようでいて、実はどちらも「誰かに頼ること」が苦手だった二人が、お互いの存在によって少しずつ癒されていく――読んでいるとそんな二人の姿が、心に静かな灯をともしてくれます。
『カフネ』は、悲しみを真正面から描くのではなく、悲しみを抱えたままでも人は少しずつ前に進めるのだという、優しい希望をくれる物語です。
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つまらない?カフネ(小説)の感想

読後、胸の奥にぽっと明かりが灯るような、そんな感覚を味わえる一冊でした。
『カフネ』は、大きな事件が起こるわけでも、派手な展開があるわけでもありません。でも、だからこそ、登場人物たちの小さな心の動きが、ひとつひとつ丁寧に、そして真っ直ぐに心に響いてきます。
残された人が故人の痕跡を辿りながら、自分の痛みと向き合い、誰かと関わることでまた一歩を踏み出す――そのプロセスが、本当に静かで、でも確かな優しさに包まれていて、何度も胸がぎゅっとなりました。
「誰かのために料理をする」「一緒に食卓を囲む」――それだけのことが、どれほど心を癒してくれるか。この作品を読んでいると、当たり前のように思っていた日常の尊さに、改めて気づかされます。
登場人物たちもとても魅力的で、特にせつなのぶっきらぼうだけど根っこにある優しさには、何度も泣かされそうになりました。
忙しい日常に疲れている人や、大切な人との関係を見つめ直したい人にこそ読んでほしい。
心が少し疲れているときに、この本はそっと寄り添ってくれるはずです。
カフネの口コミ・評価
ネット各所の口コミ・評価を紹介します。
よい口コミ・評価
- 不器用な人たちがそれぞれ抱える想いをその人たちの精一杯な方法で想いを伝えるそんなお話でした。
読者にそっとカフネしてくる終わり方に感動しました。
読んで良かったと思える本です。 - 概要を見て男性でも楽しめるか不安でしたが杞憂でした。さすがに本屋大賞受賞作はクオリティが高い。弟の原因不明の突然死や登場人物達が隠している事実といった若干のミステリ要素があり、最後まで飽きずに読めました。この本のテーマは性別を超越した普遍性があると思いますので、男性諸氏も敬遠せずに是非読んでみてほしいです。
- 後半涙腺が崩壊して、大変でした。。。
外出時には読めないくらい。。。
暖かい涙と切ない涙と!料理の力って凄いんだね!
料理が苦手だけど、頑張っ作ってみようかな!
- 自然と涙が出てしまう物語です。人って自分勝手に生きてしまっていますね。改めて周りの人たちのこてを想ってみたいです。
- 生きていくのが辛く、苦しい時、出来立ての、優しい食事が、心を癒してくれる。1人で生きられる。でも、1人では淋しい。絶望の中で救われた主人公が、悩みながらも取った行動に拍手。人に気持ちを伝えるって結構難しい。絶対に分かり合えない他人と、それでも関わり合いながら生きていく事の愛おしさを涙しながら聞きました。作中に出てきた食事を、作ってみたくなりました。
- 詳細サマリーを見たときは、そんなに興味が沸かなくて、本屋大賞のニュースを見て、聴いてみようと思いました。とてもよかった。色々思い当たる部分もあるし、改めて考えることも。なんだかやさしい、じんわりあったかい。カフネという言葉をはじめて知りました。ナレーションもとてもよかったです。
悪い口コミ・評価
- 女の作家が書く女同士の会話、多分選んだのも本屋の女性店員なんだろう。男は登場するが優しいだけの理想像。好きじゃない。
- はじめは、今の社会問題を扱っていて、興味をもって読み進めた。
しかし、最後が残念。
せつなさんのセリフだけ楽しめばいいかな。 - 本屋大賞に選ばれた作品を多く読んできましたが、今回の「カフネ」は期待外れでした。使い古されたプロットがてんこ盛り、ストーリー展開が強引、両親の子供への愛の描き方が平面的。過去の作品は納得感あるものでしたが、何故本作が選ばれたのか良く分かりません。本屋大賞が変質したのかと感じました。
- ほっといて欲しいのに距離感がうざいし、41歳ってそんなにおばさんじゃないのに、声がすごくおばさんだった。
- この主人公が近くにいたら、相当厄介だと思う。本人が気づいていないだけに。最後のシーンなんかはホラーです。
- 内容が凡庸でつまらない。
ナレーションがわざとらしくて聞いていられない。
Xで悪い口コミは、ほぼ見当たりませんでした。
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カフネは無料で聴ける
僕自身、カフネは本ではなく、オーディブル で聴きました。
そのため、リラックスした状態で目や脳が疲れることなく聴けますよ。プロの方が読んでくれるので、読書とはまた違った感覚で楽しめます。
初めて入会する場合は、30日間の無料期間があります。無料期間内に解約すれば、料金はかかりません。
聴き放題本数 | 20万本 |
月額料金 | 1,500円(税込) |
支払い方法 | クレジットカード デビットカード ※現金や電子決済は不可 |
お試し期間 | 初めての入会で、30日間無料 (無料期間内に解約すれば、月額料金はかからない) |
朗読 | 岸本 百恵 |
再生時間 | 10時間31分 |

ユク
オーディブルは通勤中や家事の時などのスキマ時間にも聴けるので、「本を読む時間がない」という人にもおすすめです。
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カフネ:Q&A

- 試し読みってできる?
- 春彦の死因は?
- 本屋大賞を受賞した?
- 文庫本はいつ出る?
- 映画化はされる?
- カフネの意味は?
- せつなってどんな人?
- カフネに出てくる料理のレシピは?
- 小説の最後は?
試し読みってできる?
カフネの公式サイト で試し読みができます。
また、オーディブルの公式サイトでも「試し聴き」が可能。冒頭の5分を聴けます。
オーディブルの公式サイト を開いて、検索窓に「カフネ」と入力することで試聴可能です。
春彦の死因は?
春彦の死因は、最後まで明かされませんでした。
「自ら死を選んだ」か「突然死」のどちらかだと思われます。
本屋大賞を受賞した?
カフネは2025年本屋大賞を受賞しました。
その他にも「第8回未来屋小説大賞」「第1回あの本、読みました?大賞」などを受賞しています。
文庫本はいつ出る?
2025年現在、カフネは文庫化されていません。
映画化はされる?
現在、映画化される予定はありません。(※「カフネ」という映画がありますが、小説カフネとは無関係です。)
過去の本屋大賞受賞作もたくさん映画化されているので、個人的にはカフネも映画化されるのではないかと予想しています。
カフネの意味は?
小説『カフネ』に登場する「カフネ(Cafuné)」という言葉は、ポルトガル語が語源です。意味は――
「愛する人の髪をやさしく撫でるしぐさ」
作中では、心が疲れた人にそっと寄り添うような思いやりや、言葉にしなくても伝わる温もりを、「カフネ」という名に込めて描いています。
せつなってどんな人?
小説『カフネ』に登場する小野寺せつなは、一見クールで冷淡にも映りますが、根は誠実で人思い。
相手の気持ちを大切にする分、自分の本音は簡単に出しません。
カフネに出てくる料理のレシピは?
カフネに出てくる料理のレシピは、カフネの公式サイト で見ることができます。
小説の最後は?
物語の終盤、薫子とせつなは、春彦の死をきっかけに出会い、家事代行サービス「カフネ」の活動を通じて、さまざまな人々と関わりながら、自身の心の傷と向き合っていきます。
その過程で、せつなが抱えていた秘密や、春彦の死の真相が明らかになり、薫子は弟の死を受け入れる決意を固めます。
読後には心が温かくなるような余韻が残ります。まだ読んでいない方には、ぜひ読んでみてください。
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カフネ(小説)のあらすじ:まとめ
カフネのあらすじ(ネタバレなし)と感想を紹介しました。
『カフネ』は、大切な人を失った喪失感と、その後に訪れる小さな再生の物語です。
静かに寄り添うような筆致で描かれる人間関係や、食卓を囲む温もりに、心がじんわりとほどけていくのを感じます。
激しい感情ではなく、日々の暮らしの中にある“優しさ”を大切にしたいと感じている人にこそ、この作品は響くはず。
読み終えたとき、あなたの中にもきっと、誰かを思い出したくなるようなぬくもりが残りますよ。
本屋大賞を受賞するのも納得の一冊。まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に『カフネ』の世界に触れてみてください。
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