タイトルから興味をそそられる小説「#真相をお話しします」
しかし、Googleなどで検索すると「#真相をお話しします つまらない」と出てくることも。
読みたいと思っている作品が、つまらないのかどうかは気になるところですよね。
そのためこの記事では、実際に「#真相をお話しします」を読んでみて”つまらなかったのか”の感想をお伝えします。(ネタバレはありません。)

ユク
忖度のない、正直な感想をお届けします。
また、僕だけの感想だと偏りが出るので、他の人の評価・口コミを紹介しますね。
まだ、「#真相をお話しします」を読んでいない人は、購入前の参考にされてください。
【#真相をお話しします】はつまらない?

個人的には面白かったです。
だけど、内容にインパクトがあったかと言われれば、少し薄かったのかなぁ、という感じです。
そのため1話の長さは短く、伏線回収までの溜めもあまりなかったため、話しの衝撃度度合いは少ないように感じました。
だけど、1話1話はちゃんと読み応えがあって、伏線回収は楽しめましたよ。
ミステリー小説として、面白いと感じた作品でした。

ユク
個人的に1番好きな話しは「#拡散希望」です!
各話のあらすじ・感想をかんたんにお伝えします。
【惨者面談】あらすじ・感想
家庭教師のアットホームでバイトをする片桐(かたぎり)。
ある日、社長の宮園(みやぞの)から、矢野悠くんという小学六年生がいるお宅の新規アポが入ったので行ってほしいとの連絡が入った。
約束の日に矢野家に到着した片桐。
この家、何かおかしい…。
埃をかぶった自転車。生ごみが散乱し穴の開いたごみ袋。女の金切り声。
たくさんの違和感の先にたどり着いた驚愕の真実とは。
徐々に増えていく母子への違和感。
明らかにおかしい母親の対応。
どういう結末になるのかなぁ、と思いながら見ていたら、この話の結末は2段階で仕掛けがありました。
予想のつなかない結末に、回収される伏線が気持ちのよい話でした。
【ヤリモク】あらすじ・感想
男は、マッチングアプリで出会った「マナ」という女の子の”お持ち帰り”に成功した。
見事に彼女の家に上がり込み、シャワーを浴びる。
だけど、おかしい…。
すべてがスムーズ過ぎる。
疑問を感じ、シャワーを終え部屋に戻った時、彼が見た光景とは?
マッチングアプリを題材にしたストーリー。
「ヤリモク」も「惨者面談」と同じように2段階で種明かしがある展開でした。
予想を上回る展開で、楽しめました。
1点、不満があるとすれば、犯人の動機。
こんな理由で、こんな犯行を犯すのかな?というのは、ちょっと引っ掛かりました。
【パンドラ】あらすじ・感想
翼(つばさ)と香織(かおり)は、長い不妊期間を経て「真夏(まなつ)」授かった。
自分たちも辛い不妊経験があったため、助けになりたいと思い、別の誰かに精子提供をしたいと思い立った翼は、妻の香織に申し出た。
香織は快く承諾してくれた。
精子提供をしてから15年後。1通のメールが届く。
精子提供をして生まれた別のわが子からのメールだった。
「連続幼女誘拐殺人事件」「血液型占い」「精子提供」
すべてがつながった時に分かる真実。
物語冒頭の「点」がこうつながるのか!といった展開でした。
テーマは「不妊」
実際に不妊に悩んでいる人は共感できる部分もあるストーリー。
そして最後に分かる、知りたくない真実。
とても複雑な気持ちになるラストでした。
【三角奸計】あらすじ・感想
桐山(きりやま)は、大学時代友人、茂木(もぎ)・宇治原(うじはら)とリモート飲みをすることに。
しかし、リモート飲み会の終盤、宇治原は「刺し違えてでも、絶対あいつを殺す」と息巻いていた。
そして、桐山宛に宇治原から送らてきた画像。
それを見て桐山は驚愕する。
だが、その時にはもう遅かった。
コロナ禍以降に増えた、リモート飲み会を扱ったストーリーです。
犯行の動機や、犯行内容に少し無理があるのかなぁといった展開でした。
伏線回収やストーリー展開など今一歩に感じた話でした。
【#拡散希望】あらすじ・感想
YouTuberの渡辺珠穆朗瑪(わたなべちょもらんま)は視聴者に向けて言い放った。
「いまから僕は、ある殺人事件の”真実”を白日の下に晒そうと思っています。」
小学生の渡辺珠穆朗瑪は、東京から長崎県の離島へ引っ越し、両親と共に暮らしていた。
一緒に東京から引っ越してきた、砂鉄(さてつ)、口紅(ルージュ)、そして島育ちの凛子。
同級生の死をきっかけに、珠穆朗瑪は真実を知ってしまう。
渡辺珠穆朗瑪が知ってしまった真実とは何か?
同級生の死の真相とは?
YouTuberを題材にしたストーリー。
現実にありえそうでありえない、絶妙な所をついた内容でした。
実際に、珠穆朗瑪の立場に立ったとき、とてもショックだろうなぁ、と思います。
最後の「君の無念は、今日この場で僕が晴らせてみせる。」というセリフが胸に来るラストシーンでした。
「面白おかしければいいのか?」現在のYouTubeの問題点の一部を突いた内容だと思います。
公式サイト:https://www.audible.co.jp/
【#真相をお話しします】評価・口コミ

僕の感想だけだと、評価が偏ってしまうので、僕以外の人の感想・口コミも紹介します。
人それぞれ感じ方が違うので、ちゃんと悪い口コミも紹介しますね。

ユク
全体的によい口コミ7割。悪い口コミ3割といった感じでした。
よい評価・口コミ
短編集なので読みやすい
現代的な題材で、親近感が持てる
予想を超える展開だった
本を読むのは苦手だったが、読みやすかった
先が気になって一気読みした
- 宣伝文句にあるように題材の選定(中学受験、マッチングアプリ、リモート飲み会、精子提供、YouTuber)がこの時代を表しているようで印象的。私はミステリー初心者なので、どの短編小説もとても面白く、それぞれのどんでん返しもちょっと驚いて楽しめました。短編小説なので当たり前なのかもしれませんが、登場人物も少なく読みやすいです。
- 短編集なのでバイトの休憩時間などでサクッと読めますし、「YouTuber」「マッチングアプリ」「UberEats」など見覚えのあるワードが頻出するので、どこか親近感というか他人事とは思えない気持ちで進むことができ、時にハラハラして時に涙して個人的にはとても満足です!
- どうせこうなるんだろ?なんて考えながら読み進めていたけどそれを超えてきたので楽しめた。
- 久々に、心がヒリヒリする読了感を得た。
5篇からなる短編集なんだけど、どれも先の展開が予想できない。いい意味で予想を裏切られる。
とくにラストの「#拡散希望」が凄まじかった。 - とにかく面白くて一遍をあっという間に読みました。5編から成りますがどれも引き込まれてしまいます。新しい感覚の推理小説です。又他のも読んでみたいです。
- ミステリーといっても、自分の周辺に起こっても不思議でない出来事を、しらっと書かれていて、ラストでゾッとする怖さが残ります。一般的なミステリーは最初怖くて、解決したラストはほっとしますが、真逆です。 短編なのでちょっとした病院の待ち時間などに読めるのもいいですねぇ。
- 楽しめました! 短編集で読みやすかったです
- 短編集なので飽きずに聴けたし ナレーションも聞きやすかったです
- 最新の機器や常識、問題などを散りばめながら、まんまと読者の裏をかく。短編ならではの、どこもかしこも解決へのかけらといったものを、最後に回収していく過程は爽快である。
何より、ナレーションが秀逸だ。場面、登場人物に合わせ、声色を使ったり、声を変えたりしている。
作品とナレーションの相乗効果で、この作品は、オーディブルの傑作だと思う。 - 一度聞いて最後ハッとする。
そしてもう一度聞いて細かいところに気づいて楽しめる - 面白い!!タイトル通りどんでん返しがあると思いつつも途中まで真相が見えずドキドキする。ナレーションも自然で素晴らしいので聞かされているより読んでいる感覚に近いのが不思議。ストーリーも短編ならでは凝縮されてて言葉を1つも漏らさず聞きたくなります。
- 全話面白かった。チャチャっと読めるし。全部ええっと思う展開。お勧めです

ユク
ストーリーが読みやすかったという口コミが多かった印象です。
悪い評価・口コミ
オチが予想できた
普段、ミステリー小説をがっつり読む人には不向き
内容が薄い
- 話半分程度までに不自然に散りばめられた伏線を読むだけで、「あー、こうなるのかなー」と思っていたら、思っていた通りの展開になる。オチも落ちてないよ?って思うようなセリフで終わったりと、全て消化不良な終わり方。
- 予想外の展開を期待したがある程度予想できる展開でした。
- ミステリ入門者くらいにおすすめかなと思います。色々読んできた人にはつまらないかもしれません。
期待して読むとがっかりします。 - 短編だから仕方がないとは思いますが、内容が薄っぺらく読み応えがないです。どんでん返しの伏線(内容に違和感がある場面)の文字の右側に点が打ってあるのも鬱陶しい。申し訳ないですが、読まなくてもよかったと思った本トップ3に入ります。何も考えずにサラッと読みたい人には良い本だと思います。
- 今どきの題材を用いたどんでん返しミステリー。巷で評判がよく、重版が掛かったとのことなので買ってみた。が、いずれの作品も読んでいる途中でオチが見えて、そこまでの驚きはなかった。表現とか題材はいまどきだけど、話の展開としては新鮮味はさほどない。
- 期待はずれ。 王様のブランチでの紹介がマイナス効果だったと思います。深読みしすぎて楽しめなかった。 すぐ読み切れる簡単な小説でした。
- リアルさにかけた。短編集だからしょうがない。
- 伏線回収をしたすぎて、無理のある話になっています。犯行に及ぶ動機も納得いかないし、そこまでして作ったトリックもそこまで良いものとは言えないと思います。
- どの章も展開の予想が容易で面白みに欠ける内容。流れもどれも全て同じ。
本屋で結構なスペースをとって宣伝されていたんですがその割には…といった感じでした。 - 読み手がわざとらしく声色を変えて、成人女性や少女を演じるのが蛇足。

ユク
全体的に、内容が薄かったという口コミが多かったです。
公式サイト:https://www.audible.co.jp/
【#真相をお話しします】つまらないと言われる理由

7割近くがよい口コミですが、一部つまらないという意見もありました。
そのため「#真相をお話しします」がつまらないと言われる理由を、評価・口コミから考察します。
考えられる理由は、以下の通り。
短編集ゆえの内容の薄さ
「#真相をお話しします」は、全5話で構成されるミステリー短編集です。
1話50ページ程度。
そのため、伏線回収までの溜めも短く、ストーリー構成も単純なものになります。
このことにより、「つまらない」と感じる人もいるようです。
最終的な展開が予想できた
「#真相をお話しします」はどの話も、難しくなくシンプルです。
そのため、先の展開を予想できた人もいるようです。

ユク
僕自身は、先を予想しながら読むタイプではないので、単純にストーリーは楽しめました。
ミステリー玄人には向かない
悪い口コミを見る限り、ミステリー小説をたくさん読みこんでいる人には向かないようです。
短編集ということもあり、内容自体は深いものではありません。
また、犯行の動機も無理がある部分もあります。
ミステリー玄人の人は、あまり期待しない方がいいかもしれません。
公式サイト:https://www.audible.co.jp/
【#真相をお話しします】基本情報

タイトル | #真相をお話しします |
著者 | 結城 真一郎 (ゆうき しんいちろう) |
発売日 | 2022年6月26日 |
ページ数 | 218ページ |
受賞歴 | 第74回日本推理作家協会賞(短編部門) 2023年本屋大賞ノミネート |
2025年に映画化
「#真相をお話しします」は映画化となり、2025年4月25日に公開されます。
原作 | 結城 真一郎 |
監督 | 豊島圭介 |
脚本 | 杉原憲明 |
音楽 | 江﨑文武 |
キャスト
キャスト |
---|
大森元貴(W主演) |
菊池風磨(W主演) |
中条あやみ |
岡山天音 |
福本莉子 |
伊藤健太郎 |
柳俊太郎 |
網啓永 |
田中美久 |
斎藤京子 |
原嘉孝 |
桜井ユキ |
山中崇 |
秋元才加 |
大水洋介 |
伊藤英明 |
オーディブルで聴こう
「#真相をお話しします」はオーディブルで聴くことができます。
聴き放題対象作品のため、追加料金なしで聴くことが可能。
1度、本で読んだ人もオーディブルで聴けば、一味違った感じで聴けるのでおすすめです。
ぜひ、オーディブルで聴いてみてください。
聴き放題本数 | 20万本 |
月額料金 | 1,500円(税込) |
支払い方法 | クレジットカード デビットカード ※現金や電子決済は不可 |
お試し期間 | 初めての入会で、30日間無料 (無料期間内に解約すれば、月額料金はかからない) |
朗読 | 間島淳司 |
再生時間 | 5時間51分 |

ユク
オーディブルは人生のスキマ時間が充実するサービス。
本が好きな人・苦手な人、どちらでも満足できますよ。
公式サイト:https://www.audible.co.jp/
【#真相をお話しします】はつまらないのか:まとめ
「#真相をお話しします」は実際に読んでみて”つまらないのか”感想を紹介しました。
「#真相をお話しします」は短編集のため、普通のミステリー小説のような読み応えはありません。
しかし、どの話もさっくりと読めます。
そのため、ちょっとした時に軽く読みたい人や、本を読むのはちょっと苦手という人にはおすすめです。
最後にまとめて伏線回収があるというミステリーの定番展開はしっかりあるので、楽しめますよ。
またオーディブルでもぜひ、聴いてみてください。
「読む」とはまた違った楽しさがあります。
公式サイト:https://www.audible.co.jp/